
開院から1年となった済生会新潟県央基幹病院=三条市上須頃
済生会新潟県央基幹病院(新潟県三条市上須頃)が、2024年3月1日の開院から1年となった。基幹病院の誕生による県央医療圏5市町村の医療再編で、各医療機関が連携したことにより、新潟市や長岡市などへの圏域外搬送率が約1割減少するなど成果が出ている。一方、基幹病院での救急搬送の受け入れが目標を上回る人数となりつつあり、市町村などは患者集中による医療の逼迫(ひっぱく)を防ぐよう広報に取り組んでいる。
県地域医療政策課によると、県央医療圏(三条市、燕市、加茂市、田上町、弥彦村)では23年、救急搬送された9694人のうち、21・1%の2041人が圏域外へ搬送された。24年は再編前後で受け入れの変動があっ...
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