「子どもたちに妙高の魅力を知ってもらうことは、将来の人材確保や地域の存続につながる」と語る岡田麻梨亜さん=妙高市関川
「子どもたちに妙高の魅力を知ってもらうことは、将来の人材確保や地域の存続につながる」と語る岡田麻梨亜さん=妙高市関川

 新潟県妙高市の岡田麻梨亜さん(35)は、市内の子どもたちに国際交流や自然体験を楽しんでもらう活動に取り組むための会社「Wow Myoko(ワオミョーコー)」(妙高市杉野沢)を運営している。「大人になって戻りたいと思えるよう妙高の魅力が感じられる体験や機会をつくっていきたい」と意気込んでいる。

 スノーリゾート地、杉野沢に生まれ育った。世界へ意識が開かれたのは中学時代のホームステイがきっかけだ。市の姉妹都市スイス・ツェルマットを訪れ、思うように意志疎通ができず、語学を身に付ける必要を肌で感じた。同時に言葉や文化の異なる相手をもっと知りたいとも思った。

 大学時代、インドに1年間留学するなど海外生活も経験。現地の文化や暮らし、産業にも関心を広げた。卒業後は、海外企業と取引がある埼玉県のメーカーに就職。東京の国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)にも1年間勤務した。

 国際的な視座を持つきっかけをくれた地元に恩返しをしたいと17年10月、妙高市へUターン。17年12月オープンのロッテアライリゾートに転職した。予約応対やフロント業務をこなし、オーストラリアや中国での営業活動にも加わった。

 「今まで培った人脈や経験を子どもたちに還元したい」と...

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