
神社跡に残された石碑を紹介する富山修一社長=新潟市北区太夫浜
新潟市北区の太夫浜地区に残る「義経伝説」を後世に伝えようと、犬や猫などの葬儀を手がける「ペット葬祭センター」(北区太夫浜)が、伝説にまつわる神社跡地に歴史を解説した看板の設置を企画している。富山修一社長(76)は「伝説を知る人が高齢化する中で由緒を残したい」と話している。
伝説が残るのは、「太夫浜諏訪神社神明宮恵毘須社合殿」。源義経が兄の頼朝に追われて京都から平泉へ落ち延びた際、日本海側を通り、太夫浜で1泊したという。翌朝、神社を参拝中に追っ手が来たものの、追い払ったとされる。また、義経の愛馬「太夫黒」が太夫浜地区で死んだとされ、神社には愛馬を弔う石塔もある。この愛馬の名前が「太夫浜」の地名の由来になったとも伝わる。
この神社は鎌倉時代、旧太夫浜村の産土(うぶすな)神として現在のペット葬祭センター敷地内に建立され、1590年代に約1キロ離れた現在の場所に移ったと、地元で言い伝えられている。
ペット葬祭センター開業に当たり、...
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