新発田牛を使った弁当「牛玉小判」を考案した新発田三新軒の代表取締役伊田研一さん=新潟市秋葉区新津本町1
新発田牛を使った弁当「牛玉小判」を考案した新発田三新軒の代表取締役伊田研一さん=新潟市秋葉区新津本町1

 新潟市秋葉区新津本町1の駅弁製造を営む新発田三新軒が、新潟県産ブランド「にいがた和牛」の新発田牛を使った弁当を販売している。テレビ番組のコラボ企画として考案し、「牛玉小判」の商品名で、県産食材の魅力発信に力を入れる。

 新発田三新軒は1955年に弁当を製造する三新軒(新潟市秋葉区)から独立して、新発田駅構内で営業を始めた。その後、新潟駅構内に移転するなどし、現在地の新津駅前へと移った。

 牛玉小判は昨年、新発田市出身の実業家、大倉喜八郎に焦点を当てた特別番組「反撃の新発田-」の企画の一つとして、番組の関係者から依頼を受けて考案した。

 県産のコシヒカリとこしいぶきのブレンド米を使った酢飯の上に、新発田牛100%使用のしぐれ煮と、厚焼き卵を乗せた。程よく甘塩っぱい味付けに仕上げたしぐれ煮が、ご飯との相性抜群で、卵焼きもアクセントとして味わえる。

 そのほか付け合わせにも新発田の特産を生かして、グリーンアスパラの素揚げと食用菊「カキノモト」のお浸しが添えてある。商品名とパッケージは大倉喜八郎が築いた旧大倉財閥をイメージし、小判とした。

 新型ウイルス禍では弁当業界も大きな打撃を受けた。代表取締役の伊田研一さん(74)は、県産食材の発信に努め、多彩な弁当で、特番のタイトルのように反撃ののろしを上げようと意気込む。「他社の牛肉を使った弁当との違いを打ち出す...

残り154文字(全文:733文字)