
南佐渡地域医療センターで進むオンライン診療。今後島内の他の施設でも拡大する方針だ=1月、佐渡市羽茂本郷
医療機関の機能縮小や人口減少が急激に進む新潟県の佐渡医療圏で、医療・福祉・行政関係者が一体となって病床調整や残すべき診療科を検討する取り組みが、2025年度に始まる。医療と介護の中間に位置する高齢患者らを関係機関が連携してフォローし、多世代が必要とする一般病床を維持していくのが喫緊の課題だ。
佐渡島内の医療を巡っては、医師の高齢化や人材不足により医療機関の閉院や縮小が相次いでいる。それに伴い、島内の病床の数(精神科病床を除く)は2021年には515床あったが、現在388床。そのうち、南佐渡地域医療センターと相川診療所はいずれも無床化する方針が決まっているため、25年度中には350床となる見込みだ。...
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