大作 三輪晁勢「春庭」も

 2025年第1回展は、加山又造の「しだれ桜」と速水御舟の「翡翠(かわせみ)」で皆様をお迎えいたします。

 さらに、今年はもう一点桜を描いた大作を展示します。三輪晁勢(ちょうせい)(1901〜〜1983年)作「春庭」です。彼は、小学校まで長岡市の与板で過ごし、その後京都の絵画学校で学び、さらに日本画家堂本印象に師事しました。

 この作品は中越地震の際、全壊したお寺から救出され、多くの方の募金によりよみがえった作品です。晁勢の御子息三輪晃久さん(日本画家)は当時、「この度、亡き父三輪晁勢の作品の修復依頼を堅正寺様よりご要請があり、…又地震により破壊したお寺を再興せんとする地域全体の皆様の篤(あつい)...

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