
試合でホイッスルを吹く阿部暢史さん(本人提供)
柏崎市立鏡が沖中学校バスケットボール部の顧問を務め、教員として生徒を指導しながら、県バスケ協会審判委員長の重責を担う阿部暢史(あべ・まさし)さん。自身はハンドボールの選手で、教員になってからバスケの審判の世界にのめり込んだ。審判として20年余り、一線を走り続けてきたが、持病のため今春での引退を決意。「十分やり切った。今後は良いプレーを引き出せる審判を育てたい」と、後進の育成に意欲を見せる。
(柏崎総局・中内風花)
秋田県出身で、高校からハンドボールを始め、新潟大でも選手として活躍。卒業後も競技を続け、新潟県代表選手にも選ばれた。
バスケに深く関わり続けることになった契機は、大学卒業後の2000年、講師として最初に赴任した新発田市の中学校で訪れた。
県内の中学校には...
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