2023年に新潟市内の新たな救急拠点に選定された済生会新潟病院(同市西区)は、転院する患者を搬送する救急車の購入を目指してクラウドファンディング(CF)を始めた。CFの実施は同病院初で、目標金額は1000万円。同病院は「物価高騰などにより経営状況は厳しく、予算確保が難しい」として、地域医療維持のために寄付への協力を呼びかけている。

 済生会新潟病院が所有している救急車は1台で、18年に新潟市消防局から払い下げを受けた。現在は災害派遣医療チーム(DMAT)が救命活動の際に使用しており、走行距離は26万キロを超え老朽化が著しい。

 同病院は救急拠点に選ばれた23年以降、救急車の受け入れを拡大。24年...

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