放牧地で草を食む乳牛=6月6日、津南町
放牧地で草を食む乳牛=6月6日、津南町

 津南町上郷宮野原の県妙法育成牧場で乳牛の放牧が始まった。青々と茂った牧草が広がる放牧地で、牛たちはゆったりと草を食(は)んでいる。

 牧場では、県内の酪農家から生後6カ月以上の雌牛を1年から1年半ほど預かっている。人工授精や受精卵移植を行い、搾乳できる2、3カ月前に酪農家に返す。

 放牧地は101・6ヘクタールある。標高は630〜950メートルと起伏に富んでおり、足腰が強くなる。夏は湿度が低く涼しいため、乳牛には良い環境だという。

 雪消えが遅かった影響で放牧は例年より約2週間遅い5日に始まった。178頭のうち77頭を2グループに分けて牛舎から放った。翌6日は牛たちが牧草地をのびのびと歩き、草を食...

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