
強制連行された中国人の追悼式で焼香する遺族ら=十日町市友重乙
太平洋戦争末期に十日町市にあった西松建設(東京)の信濃川発電所建設工事現場に強制連行され、過酷な労働を強いられた中国人の追悼式典が8日、十日町市友重乙の長徳寺で行われた。中国人の遺族ら26人も参列し、犠牲者をしのぶとともに、日本と中国の平和を祈り、戦争のない社会にしていくことを誓った。
西松建設が請け負った現場では、183人の中国人が連行され、12人が現地で亡くなった。西松建設が2010年に元労働者と東京簡裁で和解したことを受け、16年に長徳寺境内に「平和友好の碑」が建立された。追悼式典は翌17年から行われている。
式典は日本中国友好協会の新潟支部と長岡支部、在新潟中国総領事館でつくる実行委...
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