弘長寺の壁画について講演する永吉秀司さん=関川村蛇喰
弘長寺の壁画について講演する永吉秀司さん=関川村蛇喰

 関川村蛇喰(じゃばみ)の弘長寺の壁画修復に関わる新潟大准教授で日本画家の永吉秀司さんの講演が、弘長寺で行われた。新たな壁画の創作も手がける永吉さんは、寺の装飾と色の調和を考えて制作していると強調した。

 60歳以上を対象に、年間を通じて多様な講座を開く「関川村やまゆり大学」の本年度第1回として、5月下旬に実施。受講生ら約40人が参加した。

 永吉さんは2016年から、極楽浄土などが描かれた壁画を再現するプロジェクトを担当している。講演では、実物を紹介しながら「寺は極楽浄土をVR(仮想現実)体験できるよう造られている」と解説。内部の装飾に金や赤色が多く使われているとし、全体の調和を考えて青色も壁画...

残り114文字(全文:414文字)