もみ殻や米袋を原料にした「もみ殻着火郎」。後ろのピザ窯は着火郎を使って火を付けている
もみ殻や米袋を原料にした「もみ殻着火郎」。後ろのピザ窯は着火郎を使って火を付けている

 南魚沼市大月の鈴木農場は、もみ殻や使用済みの米袋を原料にした着火剤「もみ殻着火郎(ちゃかろう)」を発売した。廃棄物を有効活用するだけでなく、福祉作業施設で製造することで障害者の就労支援にも一役買っており、「環境にも福祉にも優しい商品」だ。

 鈴木農場によると、市販の着火剤の原料は、石油由来の素材やおがくずが中心で、もみ殻や米袋を使った着火剤は珍しいという。

 着火郎は1個10センチほど、重さは25グラム前後。南魚沼市で収穫されたコメのもみ殻と、市内の酒蔵などで使われた米袋を、近隣の斎場で使われたろうそくの残りを使って固めている。もみ殻、米袋、ろうそくとも、無償で譲り受けている。

 鈴木農場内にある...

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