
JA北新潟の低温倉庫で出荷を待つコシヒカリ玄米=7月7日、新発田市
20日投開票の参院選で大きな争点となっているのがコメ問題だ。昨夏から続く価格高騰で、国民の関心は一気に高まった。新潟県は日本一のコメどころ。県民は値段にも品質にも敏感で、「令和のコメ騒動」を契機に、農政に対する疑問の声も出ている。消費者や生産者、流通関係者に、それぞれの思いを聞いた。(4回続きの4)
「長年、取引先を開拓してコメの需要拡大に努めてきた。ほんの1〜2年で、世間からの見られ方が変わった」。新潟市で米穀店を経営する男性は戸惑いながら語る。
昨年から続くコメ不足や価格高騰で、卸やJAなどの流通業者がにわかに注目されるようになった。5月に就任した小泉進次郎農相は、コメ流通の仕組みが「複...
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