コメを巡る政策や今後の行方を考えたシンポジウム=7日、新潟市中央区
コメを巡る政策や今後の行方を考えたシンポジウム=7日、新潟市中央区

 コメの価格高騰や品薄感が社会問題となる中、今後のコメ政策を考えるシンポジウムが7日、新潟市中央区で開かれた。元農林水産審議官の針原寿朗氏=住友商事顧問=が基調講演し、市場動向や、最終消費まで付加価値を低下させずに流通させる「バリューチェーン」の視点などを重視する経営、政策の必要性を指摘した。

 行政や生産者、流通業者、消費者でコメの現状を把握して持続可能な将来を考えようと、公益財団法人「食の新潟国際賞財団」(新潟市中央区)が主催。約110人が参加した。

 針原氏は近年のコメ政策に関し、供給を絞り込み価格が下がらないようにする「価格安定優先論」と、米価は市場で決まり、生産者の経営支援や構造改革を進...

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