聴衆が見守る中、最終日も弾き語る髙橋秀樹さん=新潟市中央区の万代市民会館
聴衆が見守る中、最終日も弾き語る髙橋秀樹さん=新潟市中央区の万代市民会館

 新潟大人文学部教授で「平家琵琶」伝承者の髙橋秀樹さん(60)が15日、平家物語の全編を連続20日間で弾き語りする挑戦を成功させた。髙橋さんによると、室町時代に21日で弾き語りをした記録があり、これを555年ぶりに更新した。

 平家琵琶は、鎌倉時代に成立したとされる軍記物「平家物語」を語るためだけに使う琵琶。髙橋さんは4月、全200句の通し語りを1年半かけて完結した。

 6月26日からは、21日で全編を弾き語ったという1470(文明2)年の記録の更新に挑戦。新潟市中央区の万代市民会館で、毎日、朝昼晩とそれぞれ2時間半ずつ弾き語りを続けた。

 最終日となった15日は午後8時半ごろ、聴衆に見守られる中、...

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