
長岡戦災資料館が展示する模擬原爆の実物大模型=6月、長岡市
太平洋戦争の終戦間際、米軍は原子爆弾の投下訓練として「模擬原爆」を全国各地に落とした。長崎に投下した原爆とほぼ同型で核の代わりに爆薬を搭載していた。県内では長岡市、柏崎市、阿賀町に1発ずつ投下され、6人が犠牲となった。新潟市が原爆投下の候補地だったため、周辺の都市が狙われたとみられる。
模擬原爆は、広島と長崎への原爆投下を担った米軍第509混成群団が1945年7月20日〜8月14日、18都府県に49発を放ち、400人以上が死亡したとされる。原爆投下の候補地を避けつつ、現地の地理を知り、...
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