コメ流通の主流である農協(JA)の集荷量は近年減少傾向にあり、2023年産米では生産量に占める割合が40%を割った。一方、生産者が卸売業者や小売り業者、中食・外食業者らに直接販売する割合は3割を超え、徐々に拡大している。生産農家の大規模化で、経営を安定させるため、独自の価格設定が可能な販路を求める動きが広がり、商流が多様化している。 

 

 農林水産省の統計によると、農協の集荷量が最も多く、04年産は生産量の44・7%(390万トン)に上ったが、23年産は39・0%(279万トン)に縮小した。これに対し、生産者が流通や飲食業者に販売したり、...

残り581文字(全文:853文字)