食品を配布する会場で作業に当たるフードバンクにしのメンバーら=西区役所
食品を配布する会場で作業に当たるフードバンクにしのメンバーら=西区役所

 新潟市西区で、区内のコミュニティ協議会が中心になって設立した「フードバンクにし」が毎月、企業や家庭で余った食品を困窮世帯などに無償で提供する場を設けている。地域の子どもたちを、地域で支援する取り組みを広げていくため、個人や企業などに協力を呼びかけている。

 フードバンクにしは今春、区内にある六つのコミ協が発起団体になり、設立された。県フードバンク推進協議会によると、地域のコミ協によるフードバンクの設立は県内で初めて。

 きっかけは、坂井輪中学校区まちづくり協議会の梶原宜教会長(78)が耳にした話だった。「食品を無償提供する場所が区内になく、西区から近隣の三条市などへ出向く人がいると聞いた」。子ど...

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