耳が不自由な人の救急搬送を想定したデモンストレーション。手話通訳を介し、救急隊員が搬送者の症状を確認した=加茂市幸町2
耳が不自由な人の救急搬送を想定したデモンストレーション。手話通訳を介し、救急隊員が搬送者の症状を確認した=加茂市幸町2

 加茂市は、耳が不自由な人の救急搬送や行政手続きなどの際に活用する「遠隔手話・文字通訳サービス」を導入した。スマートフォンやタブレット端末を使って、ビデオ通話形式で手話通訳者とつながり、救急隊員や職員との円滑な意思疎通を図る。通訳者は365日、午前8時から午後9時まで対応する。関係者によると、救急現場への導入は県内初。

 加茂市は昨年12月、障害の有無に関わらず、誰もが支え合って暮らせる地域を目指す「加茂支えあい条例」を制定した。通訳サービスは、条例の理念に基づく事業の一つ。仙台市の企業「プラスヴォイス」のサービスをことし6月に導入した。災害時の活用も想定する。...

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