
民宿「敷島荘」を案内する岩﨑雄志さん。1棟貸しの建物は昨年増築した=佐渡市稲鯨
「佐渡島(さど)の金山」の世界遺産登録から1年。島内への観光客は約2割増え、インバウンド(訪日客)も目立ち始めている。訪れた人にとって“佐渡の顔”となるのは、観光スポットや宿泊・飲食施設、交通機関などで働く人たち。「自分たちが旅の印象を決める」というプライドを持ち、おもてなしの最前線に立つ、その仕事ぶりを紹介する。(6回続きの4)
佐渡市稲鯨の民宿「敷島荘」。岩﨑雄志さん(42)にとって、目の前に広がる青い海と、地元で取れた新鮮な魚が宿の自慢だ。「魚を食べたお客さんの表情は本当に最高」。魚の仕入れから調理、接客もこなす多忙な日々を送る中で客の笑顔が何よりの喜びだ。
祖父の代から半世紀続く...
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