
佐渡金山ラーメン茶屋の前で語り合う大桃一浩さん(右)と谷川澤翔さん。来夏は北海道展の開催を構想している=佐渡市相川奈良町
「佐渡島(さど)の金山」の世界遺産登録から1年。島内への観光客は約2割増え、インバウンド(訪日客)も目立ち始めている。訪れた人にとって“佐渡の顔”となるのは、観光スポットや宿泊・飲食施設、交通機関などで働く人たち。「自分たちが旅の印象を決める」というプライドを持ち、おもてなしの最前線に立つ、その仕事ぶりを紹介する。(6回続きの6)
観光シーズンの佐渡にあふれる「ランチ・夕食難民」。大桃一浩さん(54)はその解消を手助けしようと、相川活性化委員会の会長として史跡佐渡金山の第3駐車場に4月、「佐渡金山ラーメン茶屋」を開いた。味わえるのは県外の有名ラーメン店の一杯。およそ1カ月ごとに店を入れ替える仕組みで、休日ともなれば店内は大にぎわいだ。
これまで...
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