米軍の捕虜となった故・小柳胖氏の書簡などが展示されている企画展=10日、新潟市中央区万代3
米軍の捕虜となった故・小柳胖氏の書簡などが展示されている企画展=10日、新潟市中央区万代3

 新潟日報社第4代社長で、太平洋戦争末期に米軍の捕虜となった故・小柳胖(ゆたか)氏の生きざまをたどる企画展「戦後80年 捕虜になった記者 小柳胖」が新潟市中央区の新潟日報メディアシップ内「にいがた文化の記憶館」で開かれている。小柳氏の内面を記した書簡や、戦時中の新聞記事など約80点が訪れた人の目を引いている。

 当時新潟日報社取締役編集局長兼工務局長だった小柳氏は1944年2月に応召され、硫黄島に赴いた。小柳氏が家族へ宛てた書簡では、家族の身を案じる内容がつづられている。...

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