「かき氷みたい!」。半袖半ズボンではしゃぐ子どもたちのほてった肌を、冷たい人工の雪が冷やす。

 県内の観光情報を発信する新潟ふるさと村(新潟市西区)の雪国体験コーナーは8月上旬、家族連れでにぎわっていた。目玉は1991年7月の開館当時から稼働し、34年目を迎えた“ベテラン”の人工降雪機。高さ3・5メートルの天井から氷の粒を降らせる。

 天然のものと比べると少し硬いものの、盛夏に雪に触れられるのは大きな魅力。寒色の青色のライトも光り、天から降る雪というイメージを演出する。

降り注ぐ人工の雪を浴びる子どもたち。夏休みは特に家族連れでにぎわう=8月上旬、新潟市西区の新潟ふるさと村ファイブワンいいね!新潟館

 屋内で降雪を体験できるのは県内唯一だ。電気で冷やした直径140センチの丸い鉄板が天井にあり、ここに霧を吹きかけると、表面に氷が...

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