
日本中央競馬会(JRA)新潟競馬場の夏開催は、いよいよ最終週となる。8月31日のメインレースは伝統のGⅢ第61回新潟記念だ。そしてもう一つの注目レースが、30日の3勝クラス日本海ステークス。直近2年は日本海ステークスの勝ち馬が、後にGⅠを制している。今年も「上がり馬」がいるかもしれない。
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新潟記念(芝2000m)からGⅢを制した馬といえば、1998年のオフサイドトラップだ。8歳にして7月のGⅢ七夕賞(福島競馬場)で重賞初制覇を果たすと、その勢いのまま新潟記念を1番人気で制した。
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続くGⅠ天皇賞秋は、単勝42・4倍の6番人気で迎えた。断然の1番人気は伝説の快足馬サイレンススズカだ。武豊騎手を背に大逃げするサイレンススズカが、3〜4コーナー途中で故障し失速する。東京競馬場が悲鳴に包まれる中、オフサイドトラップがまさかの1着でゴールをした。

新潟記念の勝ち方で強さを確信させたのは、2018年のブラストワンピースだろう。池添謙一騎手とともにダービー5着から古馬に挑んだ。
レースではスタートから後方に控え、ゆったりした流れのまま直線へ。外ラチに迫るほどの大外に持ち出すと、並み居る古馬を競り落とした。池添騎手は勝利騎手インタビューで「ステッキを使っていない。強かった。まだまだ強くなると思います」と菊花賞を強く意識した。

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ブラストワンピースは菊花賞で4着だったが、この年のGⅠ有馬記念を制しビッグタイトルを手にした。
近年は新潟記念以上に長距離GⅠ戦線を占うレースになっているのが、コースを1周以上走る3勝クラスの日本海ステークス(芝2200m)だ。下級クラスから急減に力をつけて勝ち上がってきた馬を「上がり馬」と呼ぶが、長距離路線の上がり馬の登竜門となっている。
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