
小池宏隆・持続社会連携推進機構アース・シェルパ代表理事
プラスチック汚染根絶のための法的拘束力のある国際条約交渉委員会がジュネーブで開催された。だが、合意に至らず会合を中断、後日の再開が決まった。昨年末、韓国での交渉委で合意に至らず、その延長会合だったが、会期を延長しても結論は得られなかった。
環境分野では地球温暖化防止のためのパリ協定、生物多様性保全のための「昆明・モントリオール生物多様性枠組み」に続く重要な国際協定となる予定だった。年内の妥結は困難で、合意は2026年に持ち越される見込みだ。
交渉では議長草案が2度公開されたが、1度目は野心のなさに、2度目は野心の高さに、それぞれ意見が異なる国々から反発を受け、拒絶された。プラスチック利用の経...
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