柿野浦集落の神社の例祭で鬼太鼓を奉納する研修生ら=佐渡市柿野浦(鼓童文化財団提供)
柿野浦集落の神社の例祭で鬼太鼓を奉納する研修生ら=佐渡市柿野浦(鼓童文化財団提供)

 佐渡市を拠点に世界的に活躍する太鼓芸能集団「鼓童」の演奏者やスタッフを養成し、組織の土台を支えてきた研修制度が丸40年の節目を迎えた。近年は応募者減少で変化も迫られている。制度の歩みとこれからを見つめた。(3回続きの3)

<上>「生活即舞台」の理念とは?稽古に励む研修生の1日に密着

<中>舞台メンバーは狭き門…ただ門戸広げ目指す道の選択肢拡大!

 かつて旅館だった建物を活用した「ゲストハウス華屋(はなや)」は、レトロな雰囲気が訪日客にも人気を集めている。宿を営む竹内康太郎さん(44)は、元鼓童研修生だ。

 高校1年で見た鼓童の公演が忘れられず、...

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