遠藤製作所の医療機器・航空機部品の製造現場=燕市
遠藤製作所の医療機器・航空機部品の製造現場=燕市

 金属製品製造の遠藤製作所(燕市)が、人工関節などの医療機器の製造に力を入れている。研磨加工を自動化する設備投資を進め、高齢化で高まる需要の取り込みを図る。ゴルフ用品で培った鍛造技術を生かし、売り上げ全体に占める割合を高めていく考えだ。

 遠藤製作所は、金属をたたいて成形する鍛造品を手がける。主にゴルフクラブヘッドで事業を拡大させてきたが、他分野に技術を応用して多角化を図ってきた。

 医療機器分野には、2009年に参入、股関節など人工関節を製造。素材にはチタンなどが用いられる。体内に埋め込まれる人工関節は、加工に高度な技術が求められる。燕市の本社工場では、金型の製作や鍛造、仕上げを一貫して手がける...

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