舗装材に竹のチップが混ぜ込まれた国指定史跡「岡城跡」の歩道=5月、大分県竹田市
 舗装材に竹のチップが混ぜ込まれた国指定史跡「岡城跡」の歩道=5月、大分県竹田市
 竹の飼料化の研究が進む鹿児島大の牧場を訪れたインドからの視察団=5月、鹿児島県薩摩川内市
 インドからの視察団を案内する鹿児島大の大島一郎准教授(左)=5月、鹿児島県薩摩川内市
 岡山県倉敷市のテオリが竹だけで製作した椅子
 日本国内の竹林面積の推移

 家畜のえさや、道路の材料に使用、家具として国際的デザイン賞に選ばれた例も―。竹を利活用する日本での取り組みが、海外から注目を集めている。自国での応用を視野に、一部の国は日本へ視察に訪れた。災害を引き起こす恐れのある放置竹林への対策に一役買うことも期待され、専門家は「資源を効果的に使うためのネットワーク」の必要性を訴える。

 「規制によりアスファルトが使えない文化施設の敷地などで有効かもしれない」。5月下旬、大分県竹田市の国指定史跡「岡城跡」。舗装材に竹のチップが混ぜ込まれた歩道を視察したインド北東部アッサム州の担当者らは、目を輝かせた。

 舗装材への竹の活用を目指しているのは、福岡大の佐藤研一教...

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