
報告書「持続可能な地域公共交通の模索」の表紙
新潟市議会地域公共交通調査特別委員会は、交通網を維持するための先進的な取り組みを県内外で調査し、報告書「持続可能な地域公共交通の模索」をまとめた。調査した事業の中から特筆すべきものを取り上げ、新潟市で適用する上での利点や課題といった考察を加えた。市民や議会の議論で活用してもらう狙いだ。
特別委は2023年6月に発足。約2年間の調査結果をまとめ、報告書を今年6月に発行した。
佐渡汽船など複数の交通事業者を傘下に持つみちのりホールディングス(HD)は23年11月に視察した。
スケールメリットを生かした経費削減などに取り組むものの、みちのりHDは「公共交通に採算性を求めるのはそもそも難しい」と主張...
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