
米ニューヨークの国連本部で体験を証言した北三郎さん(仮名)。自作の造花も持参した=6月(支援者提供)
旧優生保護法下で障害を理由とした強制不妊手術が横行した問題で、被害者が声を上げて国から謝罪と補償を勝ち取ったプロセスを世界に伝えようとする動きが出ている。米ニューヨークの国連本部で開かれたイベントで、被害者自らが「悲劇を繰り返してはなりません」と訴えた。主催した日本障害フォーラム(JDF)などは来年も続ける方針で、日本の経験がモデルとなるよう願う。
「日本が、そして世界中が、自分のことを自分で決められる社会になることを、心から願っています」。14歳の時に手術を強いられた北三郎さん(82)=仮名、東京都=は6月、国連本部で開かれた障害者権利条約締約国会議のサイドイベントで体験を証言し、拍手を浴...
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