「北海道生まれ和食処とんでん」が提供する嚥下食「やわらかさざんか」=7月、札幌市
 「北海道生まれ和食処とんでん」が提供する嚥下食「やわらかさざんか」=7月、札幌市
 「北海道生まれ和食処とんでん」が提供する嚥下食「やわらかさざんか」=7月、札幌市
 一口サイズのすし=7月、札幌市
 エビのしんじょの天ぷら=7月、札幌市
 シイタケのしんじょの天ぷら=7月、札幌市

 食べ物をかんだりのみ込んだりする機能が低下した人でも口にしやすいよう、やわらかさや形状に配慮した「嚥下食」を提供する飲食店が増えている。高齢者はもちろん、若年層や子どもでも病気や障害などで通常の食事を取るのが難しい人は少なくなく、当事者や家族は「外食を楽しめるのはうれしい」と歓迎する。

 北海道や関東1都4県で和食レストランを展開するとんでん(北海道恵庭市)は5月、神奈川県で嚥下食の試食会を開いた。横浜市のパート女性(41)は、車いすに乗った脳に障害がある長男(11)と参加。長男は通常の食事ではのみ込みにくい食材もあり、女性によると、天ぷらを食べると満面の笑みで、皿を何度もたたいた。「もっと食...

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