
記者会見するルビオ米国務長官(左)とイスラエルのネタニヤフ首相=2025年9月、エルサレム(ロイター=共同)
欧州諸国が今月下旬の国連総会でパレスチナを国家承認する意向を示している。イスラエルのネタニヤフ政権に反発し公職を退いた外務省元報道官エマニュエル・ナフション氏は、政府が繰り返す非難声明について「対立を深めるだけで、外交戦術として誤りだ」と指摘、過剰反応との見方を示した。対米関係でも、トランプ大統領との個人的な関係に頼りすぎだと批判した。(エルサレム共同=菅野麻衣子)
―欧州で、パレスチナ国家承認の意向を示す国家が増えている。
「フランスもベルギーも、国内でイスラム教徒人口が増えており、パレスチナ国家承認は国内世論対策の意味合いが強い。だが、問題なのはイスラエル政府の対応だ。(パレスチナ国家を...
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