
愛知県豊川市の中学校でがんに関する講座を開いた鈴木久美子さん=7月
子宮頸がんを防ぐため小学6年~高校1年の女子を対象に定期接種となっているヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの費用を、男子にも助成する自治体が増えている。肛門がんなど男性がかかる病気の予防ができるほか、パートナーへの感染を防ぐ効果も期待される。ただ認知度が低いことが課題で、専門家は、自治体や医療機関が協力し啓発に努めることが効果的と呼びかける。
「男の子も自分のこととして、HPVワクチンについて考えてみてください」。愛知県豊川市立金屋中学校で全校生徒と保護者ら向けに6月に開催したがん教育講座で、小児科医の鈴木久美子さん(46)は、同市で男子接種の助成が始まったことを紹介し、呼びかけた。参...
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