2025年度の最低賃金(時給)が改定され、10月から順次、全国の都道府県で適用が始まりました。新潟県は985円から65円引き上げられ、初めて1000円を超え1050円となり、2日に適用されました。引き上げ額は最低賃金を時給で示すようになった02年度以降で最大。ただ、それでも新潟の最低賃金は全国平均の1121円(加重平均)を下回り、全国中位止まりです。では、近隣県や関東と比べると、どのようなランクにあるのでしょう?厚生労働省の公表データから読み解いてみました。

◆[関東甲信越]ぶっちぎりの東京・神奈川、新潟は…

 関東甲信越1都9県(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木、山梨、長野、新潟)でみると、ぶっちぎりと言えるのが、東京と神奈川です。全国47都道府県中でも抜きん出た額です。25年度は東京が1226円、神奈川が1円差の1225円となっています。02年度以降、ずっとこの1、2位は変わっていません。

 逆に関東甲信越で最下位が定位置となっているのが新潟でした。直近の24年度だけは群馬と同額での同額9位でしたが、今回、群馬が一気に78円引き上げたことで新潟が置き去りにされた形です。

◆[北陸4県]富山が19年連続トップ!新潟は…

 では、北陸4県(富山、石川、福井、新潟)では...

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