家計の支出に占める食費の割合「エンゲル係数家計の消費支出に占める食費の割合のこと。英語表記は「Engel’s coefficient」。日本では総務省の「家計調査」を基に算出する。暮らしの豊かさを表す指標の一つとして用いられる一方、食文化などの違いから地域ごとに差もある。名前はドイツの統計学者エンゲルに由来する。エンゲルは19世紀に発表した論文で、所得水準が高くなるほど食費の割合が低下するという法則を示した。日本では1960年代前半に40%程度の時期があったが、経済成長に合わせて低下していった。」が、歴史的な高水準に達していることが1日、共同通信の分析で判明した。総務省が公表する「家計調査」のデータを使い、道府県庁所在地と東京都区部の全国47都市の過去40年にわたる係数を5年ごとに平均化すると、直近の2020〜24年に37都市で最高値を更新した。47都市でトップは大阪市で31・2%。最も低かったのは水戸市の24・9%だった。全国平均は27・5%。近年の...

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