
新潟市中央区の市會津八一記念館で、開館50周年を記念した特別展「會津八一とコレクション-博士の愛した中国美術-」が始まった。新潟市出身の書家、歌人の會津八一(1881年〜1956年)が収集した美術品などを集めた「會津コレクション」を、新潟県では30年ぶりに公開する。八一が愛し、自らの芸術にも影響を与えた古代中国の美術品を通じ、その世界観を体感することができる。
特別展は新潟市や新潟日報社などが主催。
八一は1926年、早稲田大文学部の講師となり、東洋美術史を担当する。その前後から古美術商や書店を巡って中国の古美術品を数多く購入し、膨大なコレクションが誕生した。自らの書作品に反映させるだけでなく、東洋美術史学者として教育と研究の実物史料として求めていた。...
残り1879文字(全文:2210文字)