今回は、前回に続いて、シンガポールの「世界睡眠学会2025」のお話です。

 赤ちゃんは、生まれた時にはまだ歯が生えていません。乳歯は生後6カ月ぐらいから生え始め、2歳半ごろには20本が生えると言われています。その後、永久歯が6歳ごろから生え始めると、子どもの顔貌(がんぼう)に変化が出てきたり、歯並びが不正で、かみ合わせが悪くなったりすることがあります。

 スタンフォード大学のユン医師らは、7歳から9歳の小児の睡眠時の無呼吸/低呼吸指数(AHI)を調べました。その結果、睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の合計回数が3以下の子どもと比べて、11回以上の子どもは、9割弱が下顎(かがく)が前方に突出するな...

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