
九州電力玄海原子力発電所。右から1号機、2号機、3号機、4号機=2022年11月、佐賀県玄海町
国内外の原発でドローンや航空機の接近、侵入が脅威になりつつある。ロシアによるウクライナ侵攻では、原発も危険にさらされている。対応が課題となる中、九州電力玄海原発で今年7月に目撃された「三つの光」の正体は、特定には至っていない。上空からの侵入は「その気になればできる」(政府関係者)のが実情で、目撃騒ぎは警備体制の脆弱性を浮き彫りにした格好だ。
▽危機感
「正体が何であろうと原発に何かが侵入することは許されない」。9月19日の佐賀県議会で山口祥義知事は「三つの光」に強い危機感を示し、県警や九州電力に対応強化を求めた。
国内の原発では東京電力福島第1原発事故後、意図的な航空機の衝突などに備え「特定...
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