
メルカリのアイコン
転売騒動の過熱を受け、フリーマーケットアプリ最大手のメルカリが混乱の収束に向けた新たな対策を打ち出した。制限強化は自由な取引をうたうサービスの否定につながりかねないが、利用者が安心して取引できる環境整備を優先する。ただ事業者単独での取り組みには限界があり、専門家は販売元が担う責任も大きいと指摘する。
▽苦悩
「会社の評判を守る観点からは、別の対応もあり得た」「出品価格に上限を設けてはどうか」。今夏に開かれたメルカリの会議では、規制の在り方を巡り外部有識者らとの間で激論が交わされた。6月に発売された任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」の取引で「高額出品を放置した」との批判が強まり、...
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