
県産米が積まれる星山米店の倉庫。昨年、取引先からの要望を受けベトナム産米を輸入した=新潟市北区
JA全農新潟県本部(新潟市西区)が県内の地域農協に示した2025年産米の仮渡し金(概算金)が、過去最高額となった。長年米価低迷にあえいできた新潟県の生産者にとっては朗報だが、店頭価格の高騰が続く中、消費者にどう理解を得ていくかが課題となっている。引き上げの余波は広がり、価格が安い輸入米の需要が高まるほか、酒蔵は原料米調達に苦慮する状況となっている。コメをめぐる関係者の動きを追った。
<上>コメ概算金過去最高額…適正価格とは?生産者・消費者の思い交錯
8月、JA全農県本部が2025年産米の当初仮渡し金を公表する直前。一般コシヒカリ3万円の設定に対し2万4千円ほどとしていた「こしいぶき」の金額を、...
残り1708文字(全文:2008文字)