
ウクライナ・キーウの土壌保護研究所で、日本が供与した機器の説明をする研究員=14日(共同)
ロシアの侵攻が続くウクライナで、地雷や不発弾が農業復興の障壁となっている。日本や国際機関が除去支援を続けるが、国土の2割超に危険が残り、完全な除去には数十年かかる見通し。かつて欧州の穀倉と称された農業大国で、農家は飛び交う無人機にも直面。食文化を守る闘いは続く。
▽畑の穴
「3年半前、ロシアの戦車が畑を踏みにじった。牛は死に、畑には地雷が埋められた」。首都キーウ近郊ブチャ地区。10月中旬、収穫最盛期を迎えた畑を案内しながら、農家のウォロディミル・ノボハツキーさんがジャガイモを拾い上げた。
ロシア軍は2022年2月の侵攻直後に街を占領。ウクライナ軍が奪還後の同年4月、畑に戻ると地雷や不発弾が散...
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