
スパイ防止法関連法制について記された、自民党と日本維新の会の連立政権合意書
自民党保守派が「悲願」と位置付けるスパイ防止法の成立が、高市早苗首相誕生で現実味を帯びつつある。法制定に前向きな日本維新の会を取り込み、連立合意書に「年内の検討開始」と明記。自民政調会長には、タカ派的な主張が自身と重なる小林鷹之氏を据えた。しかし「戦前の監視社会に逆戻りする」と人権侵害への懸念は依然根強く、世論の共感を得られるかどうかは見通せない。
▽工作
「作るべきです」。総裁選期間中の討論会でスパイ防止法の必要性を問われた高市首相は断言した。「機密持ち出しを監督できる体制づくりこそ重要だ」と訴えた茂木敏充氏や、「丁寧な検討が必要だ」とした小泉進次郎氏とは対照的だった。
高市首相は「日本以...
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