
米ホワイトハウスで発言するトランプ大統領=22日(ロイター=共同)
米政府が22日、ロシア石油大手への制裁を発表した。ウクライナ侵攻で強硬姿勢を崩さないロシアを譲歩させ停戦受諾を迫るための「強力な措置」とアピールするが、ロシアはエネルギー輸出先を中印にシフトして米欧制裁への耐性を高めた戦時経済を構築。実効性は見通せない。トランプ大統領の対ロ方針は揺れ動いており、再び融和に傾いて圧力強化が腰砕けになる可能性もある。
▽行き詰まり
「私は長い間待ってきた」。トランプ氏は22日、熟慮の上で制裁発動を決断したと訴えた。「中東よりもかなり早く解決できると思ったのに」。停戦にこぎ着けたパレスチナ自治区ガザ情勢を引き合いに、停滞するウクライナ和平交渉にいら立ちをあらわにし...
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