自民党の高市早苗総裁が首相に選出され新政権が発足したものの、公明党の連立政権離脱で想定より選出が遅れたため、経済に悪影響を及ぼす懸念が広がっている。特に早期策定を目指していた物価高対策が、初手からつまずいたのは痛かった。経済を停滞させないよう着実に政策を遂行することが、高市内閣の使命となる。
高市氏の当面の課題は物価高対策を柱とする2025年度補正予算案と26年度予算案の編成だが、危機的状況にある財政の健全化にも手を付けなければならない。他方、自民は新たに日本維新の会と連立政権を組んだけれど、少数与党に依然とどまる。国会で予算案を通す際、野党の政策要求に応じねばならず、健全化のハードルは高い...
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