
スポーツ施設にあるプールの観客席前に掲示された「撮影禁止」の文字=22日、三重県鈴鹿市
深刻化するアスリートの盗撮被害を食い止めようと三重県で対策条例が成立した。「性暴力」と位置付け、大会主催者などに防止への努力義務を課したのが特徴だ。ただスポーツ競技の現場では盗撮かどうかを判断する線引きが難しく、手探り状態。罰則規定がない中、どこまで実効性ある対応ができるのかが焦点だ。識者からは、施行後にあぶり出された課題を踏まえ、条例を改正していく視点も必要だとの指摘が出ている。
▽侮辱
「憧れていたユニホームに性的な感情を抱く人がいることを知り、びっくりしたし、侮辱されていると感じた」。元陸上選手の20代女性はユニホームを着用して競技中、尻などをアップにした写真を無断で撮影され、交流サイ...
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