
自動車整備業を巡る経営環境
自動車整備・修理工の有効求人倍率が5倍を超えた。企業の求人5件超に対し、応募が1人しかいない状況だ。整備・修理工は若年層の志願者減少や高齢化で不足が慢性化し、自動車整備業を巡る経営環境は厳しさを増している。採用難で修理や点検に支障が出かねず、車社会の安心安全にも黄色信号がともる。
▽赤字企業26%
帝国データバンクによると、2024年度決算が赤字だった自動車整備業界の企業は26・2%に達した。帝国データは「特に整備士不足が深刻な影響を与えている」と指摘する。整備士の確保に伴う人件費の上昇に加え、原材料高による部品価格の高騰もあり、企業のコストは増え続けているという。一方、顧客への価格転嫁は進...
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