料理は面倒。でも温かくおいしいご飯をおうちで食べたい。そんなわがままをかなえてくれるのが、忙しい毎日の救世主「冷凍食品」だ。手軽で簡単に調理できることから、日ごろの食事やお弁当に利用している人も多いのでは。一般社団法人「日本冷凍食品協会」(東京)によると、冷凍食品の需要は新型ウイルス禍を機に拡大。国内消費額は4年連続で増え続け、2024年には1兆3017億円と過去最高を更新した。多くの人に愛される冷凍食品は、どのようにして生まれ、なぜ人気を集めているのか。冷凍食品の魅力をじっくりゆっくり解凍してみた。
(報道部・本間希実)
イオンスタイル黒埼を訪ね…売れ筋商品は?
需要拡大の背景に「三つの“こしょく”化」
「今日は時間も遅いし、お昼は冷凍食品にしよっか」「じゃあ私はパスタ!」。「イオンスタイル黒埼」(新潟市西区)では、家族連れが楽しそうに品定めをしていた。冷凍食品コーナーには多種多様な商品がずらり。県内では最大級の売り場だという。
冷凍食品の需要は新型ウイルス禍で大きく拡大した。感染症対策のため自宅で食事をする人が増え、家庭用商品の利用が伸びたためだ。
家庭用と業務用を合わせた冷凍食品全体の国内消費額は、2020年の1兆440億円から4年連続で増加。日本冷凍食品協会の...
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