動物注意の標識がある、北海道標津町の国道335号(国土交通省提供)
 動物注意の標識がある、北海道標津町の国道335号(国土交通省提供)

 山間部など野生動物が生息する地域に整備された道路は、車両と動物が衝突する「ロードキル」が発生する恐れがある。行楽の時季の楽しいドライブも、思わぬ事故が起きると台無しに。ロードキルを避ける運転方法や、事故後の対応について専門家に聞いた。

 国土交通省の調査によると、2022年度には直轄国道で約7万件、高速道路で約5万1千件のロードキルが発生した。事故に遭う動物は、シカやイノシシなどの大型動物から、タヌキ、キツネ、ネコなどの中型動物、鳥類などの小型動物まで多種多様。車と動物を分離するための工夫として、トンネル上部の樹林化やアニマルパスウェイ(人工的な通り道)の設置などが各地で導入されているが、発生...

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