
 将棋の第73期王座戦5番勝負第5局で、藤井聡太六冠(右)を破った伊藤匠新王座=28日夜、甲府市
    将棋の藤井聡太王座が第73期王座戦5番勝負で、挑戦者の伊藤匠叡王に2勝3敗で敗れ、七冠から六冠に後退した。絶対的な強さを持つ終盤戦で正解を読み切れず、敗れた場面もあり、時間の使い方に苦労していた。一方で、同学年のライバル、伊藤新王座の成長ぶりが際立っていた。
開幕局で藤井六冠が快勝し、迎えた第2局。両者が得意とし、事前研究が進む「角換わり」の戦型になった。勝ちやすいといわれる先手番になった藤井六冠がペースを握り、終盤戦へ。このまま押し切るかと思われたが、持ち時間がなくなり、1分未満で指さなければいけない「1分将棋」に追い込まれ、最善手を指せず逆転で敗れた。
藤井六冠は「具体的な(相手玉の)寄...
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