コメ業者間取引価格
 コメ業者間取引価格

 農林水産省は2026年産主食用米の生産目安を711万トンと定め、今年の収穫見込みから大幅に減らした。供給過剰による価格急落を警戒する業界団体や自民党農林族の意向を踏まえ、石破前政権のコメ増産方針からの大転換となる。農家からは「生産の意欲をそがれる」と、一貫性を欠いてころころ変わる「猫の目農政」に戸惑いの声も聞かれる。

 ▽トータルでは同じ

 「減産ではない。需要に応じた生産量だ」。農水省が31日開いた26年産の生産目安を決める審議会で、農水省の担当者はこう説明した。

 農水省は26年産米について、主食用とは別に備蓄米として買い入れる予定の21万トンを含めると732万トンと見積もった。25年は供給不...

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